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【ネタバレ】ROUTE END 第41話 から垣間見えたもの

またまた、ROUTE END (ルート エンド) の更新のある金曜の夜中、いや土曜の夜中がやってまいりました。火曜くらいからソワソワしますね。「今週、更新あるよな」みたいに。全国民の48%くらいが楽しみにしているんじゃないですかね。(たぶん。そうだったらいいなぁ。)

 

 

ROUTE END 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

ROUTE END 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

 

ネタバレすごいので、まだ読んでない人は読まないでネ。

ホントに、ネタバレだけ読むと人生損しますよ。最初から漫画を読んでから、気が向いたら読みにきてください。

と、いうか、もうまとめ買いしましょう!後悔はしない!ぜったいに!!

 

 

 

 

 

 

 

 

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ネタバレ

注意

ネタバレ

注意

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 さて、読んでいない人は、帰ったはずなので、始めます。

 

 

 

 

 

38話~40話はつらかった...

さて、第38話~第40話は、加害者の家族となることや、春野家の苦しい過去が描写されてきました。この、胸をかきむしりたくなるような苦しさこそが、ROUTE END の魅力なのだと思います。

真人(もう春野弟と呼ぶ気にはなれない。。)の一人称で描かれる春野家の過去は、本当につらいです。『僕には感情がない』と独白しつつ、どう見ても、深く深く傷ついてしまっている真人。そして、太慈の抱擁も一歩間に合わず追い詰められて凶行に至ってしまう姿を見て、気持ちは沈みました。

太慈を慕う真人の気持ちは本物だったのだと思うと、これまた一層つらいです。

 

 

垣間見えた橘の謎の真実

さて、第38話~第40話は、謎解きの要素をほぼ含んでいなかったのに対し、今回は、橘の謎に迫る重要な描写がありました。

読んだ人はみんな気づいたと思いますが(そして、読んでいない人はこんなネタバレを読んでいないはずだ!!)、真人にぐっさりと刺される全裸の男。

 

まあ、橘でほぼ間違いないと思います。*1

 

理由は3つ。

  1. (絵のタッチが独特なので絶対の確信は持てませんが)顔つき(おでこのあたりからこめかみあたりまでの縦線とか)が橘に似ている。(特に橘Dに似ています)
  2. 刺されながら「子供か・・・まったく・・・可哀そうに」と加害者を気遣う独特の態度は、裸の男が死を超越した存在であることを示唆しており、同一の指紋を持つ死体として何度も現れる橘A~Dと強く整合します。
  3. 第23話では、橘Cの死体が発見された林で、橘Dが森林組合の人の服を奪って着込んでいます。第24話で、鬼頭が橘Dが「なぜ現場付近にまだいた?なぜ服をはぎ取って身に纏う必要があった?」と疑問を呈していますが、これは、今回第41話を読んだ人が思った「なぜ山に突然裸の男が?」という疑問と符合します。第23話で橘Dが犬飼に対して「間が悪い」と言ったことも踏まえて考えると、橘Dは、林の中で死から 再生復活 か何かしらそんな感じのことをしていて、そのときは裸になるんじゃないかなと思います。今回の話で「ふう・・・」とか言ってる感じも復活っぽくないです?笑(橘Dに似ているのも、橘Dが復活したてほやほやだから状態が似ているのではないかと推測)

 

なので、私としては、橘の謎は、

死んだら、その近くで裸で生き返るちょっとファンタジーな存在

である、と予想します。

(第14話で3人のDNAが一致したと初めて聞いた五十嵐さんの第一声がまさかの大正解ということになる!)

 

そして、今回真人に殺されたのが橘Aなのかな、と思いますね。

第37話で、真人は、ENDの犯行とされる8人にプラス1した9人を殺害したと話しており、これが橘Aの殺人なのだと思います。(他の8人を殺しているかは不明。前回記事に書いたとおり、嘘ついている可能性がある。)

「8年前に橘Bが特殊清掃を行った時点で、すでに白骨化していた死体を、別の場所から運んだと思われる」みたいな趣旨の記述が第1話にありますので、橘A自体は相当昔に死んでいるはずです。時系列的にも合うと思います。

それを、やっぱり、橘Bが自ら処理して、自ら運び込んだのかなと思います。包丁の証拠隠滅は真人が何かたくらむようですが、死体の処理までは子どもには荷が重いかと。これは次話以降で明らかになるはずです。

 

正直に言うと、うーん、なんだかなぁという気持ちではあります。

突飛なストーリーながら、繊細な心理描写で高いリアリティを維持してきた作品なので、その大きな謎の種明かしが、ファンタジーな感じになってしまうのかー、と。

 

い、いいですけどね!もちろん!

 

 

残る謎

橘Aの復活のトリガーは何なんだろうという謎は残ります。死んだ?それとも、あそこで生まれた or どこかからやってきた?

 

あと、山の上に神社ができた経緯ですね。今回の時点では、神社も階段も無さそうでした。

(ちなみに、第5話で、神社のある山が高祖根署の駐車場に続いている旨の五十嵐の説明があり、第41話で真人が「この山の周りに警察署あったよな」と言っているので、同じ山と考えていいと思います。)

第1話に太慈が「この小山の周りを取り巻いて色々あんだよな」と思わせぶりなことを言っていますし、この小山と橘と神社と、、そして、もちろん謎の雰囲気をたたえた神主兼心理療法士 江崎の謎にもつながるはずです。

 

江崎と橘の顔の雰囲気も似ているし、もしかすると、橘の再生の秘密、もしくは誕生の秘密にすら関与しているかもしれません。 

 

 

 

 

謎がファンタジックに回収される見込みが高い以上、真相そのものより、それを通じて中川海二先生が伝えようとするメッセージに期待をしたいと思います。

きっと、心を強く揺さぶられるものと思います。

 

それでは、あと二週間、次の展開を首を長くして待ちたいと思います。

それではまた!

 

 

過去のネタバレ考察はこちら

toshikuro.hatenablog.com

 

*1:Endの正体考察で「End の正体なんですが、主人公の春野太慈(以下、春野)でほぼほぼ間違いないと思います。」と言いつつ外した私ですが。。