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【ネタバレ】ROUTE END 第37話 についての考察

はい。待ちに待った土曜がやって参りました。ROUTE END (ルートエンド) のお時間です。

 

 

ROUTE END 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

ROUTE END 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

 

 

 

もう、早くネタバレに進みたいので以下省略。

ネタバレすごいので、まだ読んでない人は読まないでネ。

ホントに、ネタバレだけ読むと人生損しますよ。最初から漫画を読んでから、気が向いたら読みにきてください。

 

 

 

 

 

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ネタバレ

注意

ネタバレ

注意

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さて、第37話は「加害者家族」と、タイトルからして鬱。謎解きに一直線にならず、まずは加害者家族になるということの苦悩を掘り下げるという鬱々展開です。この先に、希望のRouteはあるのか……つらいです。

 

 

謎解きはスローですが、謎解きに向けたタネは少しずつ蒔かれています。

主に鬼頭絡みの2シーンについて考えるべき点があるように思ったので、以下、考察してみます。

 

 

鬼頭が春野弟に殺害人数を訊ねたシーンについて

 

春野弟は、少し考えて

「9人…?」と答えました。

現行犯逮捕の現場で見つかった女性を含めてです。

 

ENDの被害者は、公式には今のところ8人です。

1人目は戸崎悟

2人目は高橋和

3人目は若狭パパ

4人目は小田慎太郎

5人目がアウン橘B

6人目が加藤臣

7人目が仮面の男、橘C

8人目が今回の現場にいた女性です。

 

9人目は誰なのか。

作中で死亡しているのは、

5人目の発見場所の床下から出てきた橘Aの白骨と、

自殺に見せかけられた菊田巡査長(脅迫されてた警官)です。

 

菊田は、Dに殺された感がすごいので、とりあえずAでいいのではないかなと思うのですよね。鬼頭も「白骨を含めれば数は合う」と言っています。

そうだとすれば、春野弟の最初の殺人はかなり前ということになります。

それに、橘を3回殺していることになり、橘の謎に、春野弟が何らかの関与をしていたことが示唆されていると思います。

 

ただ、春野弟が嘘を言っている可能性は高まったと言えると思います。

春野弟は、人数を思い出すように一拍黙りますが、

その時に右上を見ています

 

右上を見るのは、体験していない事実を視覚的に想像している兆候として有名で、

過去に語るときに右上を見るのは、嘘をついているサインであると言われています。

私個人としてはあまり信じていない言説ではありますが、作者が描写の中でそれを意識していないはずがありません。

 

これは、Endの真犯人は春野真人だった、で End の謎は終わると思いきや、もうひと悶着あるような気がしてまいりました。

ドキドキしています。

 

 

 

鬼頭が現場で見た光景

橘A~Dが同一人物であるという前提で検討できるほど柔軟かつ鋭敏な思考力を持つ鬼頭をして「どういう事だ?」と小坂に尋ねさせしめる光景が広がっていたことになります。

 

ここでの最初の問題は、小坂と鬼頭がどこを見ているかです。

逮捕現場の家の間取りは、35話の五十嵐突入シーンである程度分かりますが、概要以下のとおりです。

(図を描けるといいのですが、絵心が無くてごめんなさい)

 

玄関入ってすぐ右に洗面脱衣所への引き戸があり、洗面脱衣書に被害者の衣類がたたまれていて、浴室扉の先の浴室に解体中の遺体がありました。

玄関の正面(洗面脱衣所から出て右)には、リビングへの開き戸(リビングに向かって開く)があり、洗面脱衣所からリビングに向かって、血の足跡があったのです。

リビングに入ってすぐ右に引き戸の収納があり、その中に春野弟がうずくまっていたのでした。

 

第37話では、普通に考えると遺体を見ているような気になるのですが、

小坂は、玄関から入ってきた鬼頭を、明らかにリビングの扉の向こうから見て、こっちに来いと首をクイッとしゃくっています。

そして、小坂が玄関から遠くにいることを考えると、位置関係的には、小坂と鬼頭は、春野弟がうずくまっていた収納の中を見ている形になります。

 

収納の中の何を見て、鬼頭は驚いたのでしょうか。

鬼頭は、我々も既に見たものを見て驚いているのでしょうか。

それとも、我々から見えていないものを見て驚いているのでしょうか。

 

我々は、第34話で、うずくまる春野弟の背景として、収納の一部を見ています。掃除機や小箱に違和感はありませんが、板やロープで縛られた布のようなものが見えます。DIY女子だったと言われればそれまでですし、現場が被害者の自宅かもまだわからないのですが、女性の家の物置にあるには違和感のある物ではあります。

また、収納の中は、うずくまる春野弟を立った視点から見下ろす構図なので、壁の上の部分に何かメッセージらしきものが残っていたとしても、見えていない可能性はあります。これは分かりません。

ただ、この点については、これ以上、考えが及びませんでした。

鬼頭の解説を聞きながら、私も驚きたいです。

 

 

 

さてさて、謎は深まるばかりです。

あと二週間首を長くして待ちたいと思います。

それではまた!