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商品レビューや備忘録。

エンド・オブ・ウォッチ(end of watch)(2013)

LAで一番治安の悪い地区をパトロールする警官を、当人のホームビデオ撮影という形式を交えつつ仕立てた映画です。

 

お正月映画としてはややハードでしたが、

面白い映画でした。 

 

エンド・オブ・ウォッチ (字幕版)

エンド・オブ・ウォッチ (字幕版)

エンド・オブ・ウォッチ (字幕版)

 

 

あらすじに「とんでもない事件に巻き込まれる」的なことが書いてあるので、見ている人は、いつになったら巻き込まれんだろうと思いながら鑑賞することになってしまうのでしょうが、普通に考えれば、映画の主眼は、危険に身をさらす警官をリアルに描くことです。POV撮影もそのための小道具に過ぎません。

(あんまり良くないあらすじの見本だと思います。)

なんかイヤだな~、というシーンの連続で、本当にこんな仕事は嫌だと思わされました。

あと、治安の悪さ凄すぎ。シティ・オブ・ゴッド級ですわ。

アメリカはやっぱりヤバいね!

 

バディムービー(相棒モノ)としても優れており、とにかく、主役二人の会話が秀逸。

マイケル・ペーニャは、ちょっとしゃべるだけで、役柄に誠実な奥行きが加わるし、ジェイク・ギレンホールは、感情をため込む雰囲気を醸すのがお上手で、爆笑している姿はこちらまでうれしくなってしまいます。

いい映画でした。

レンズマンシリーズを読む(1937~)

レンズマンとの出会いは2008年頃。

 
科学の進歩に対する圧倒的に楽天的な態度が非常に心地よいというのが第一印象であった。レンズマンシリーズの主要部分が執筆されたのは1930年代後半から1940年代前半で、人間に対して核兵器が使用される前だったことの影響もあろうと思う。
 
やや優生学とも見える人類の進歩への希望
科学技術礼賛
自由と専制の戦い
精神的・人格的偉大さへの崇拝
自由主義経済への信頼
男性性女性性の強調
 
現代的な観点からあげつらえば枚挙にいとまないが、そこで語られる自由主義、人格主義、愛は無邪気というかなんというか、屈託ないシンプルさで、本当に気持ちがいい。
物語は常にハイテンションで、技術・社会への洞察は現代においてもあまりに新鮮である。
 
多くのスペースオペラの原型になっていることは明らかであり、昨日鑑賞したスターウォーズ/フォースの覚醒にも、レンズマン第三作から着想を得たとしか思われない超兵器が登場していて、思わずにんまりしてしまった。
 
レンズマンのテーマは概ねひとつ。宇宙パトロール隊と、ボスコニアの果てしなき戦いである。
それは善と悪、自由と専制、知性と知性、科学と科学の戦いであり、古の種族の代理戦争でもある。
敵は悪だが、極めて知性が高く、秘密を何重にも隠匿して銀河パトロール隊と彼らが守ろうとする文明を瓦解させようとする。
キムは、導師(メンター)アリシア人の導きを経ながらも、卓越した精神と思考力でボスコニアを打ち破る。ときには徹底した秘密工作で、ときには綿密な計画に基づく激烈な攻撃で。
 
また、キムの才覚を見出すや、その指示を仰ぎ、キムのサポートに全力をつぎ込むことを厭わないヘインズ長官は、そのことにより人格的偉大さがより際立つという存在であり、既存の組織における権威主義的なリーダー像への痛烈な批判を体現している。
 
キムを助ける、ヴェランシア人やリゲル人といった異星人レンズマンは、知性のあり方を相対化し、人間を絶対視することへの警句をあたえる。
 
キムの秘密工作時のアバター(仮のプロフィール)も、それぞれ独立の小説の主人公のように極めて活き活きとしていて楽しい。
 
個人的には、キムが主人公の第一作から第三作までのトリロジーがオススメで、そこから先はお好みでどうぞといったところ。
 

 

第一作は、キムのデビュー戦。ヘルマスは敵として不足なし。ハイテンションで一直線で圧倒的スピードで進むそのストーリーは、ある意味、最近のハリウッド映画のよう。ヴィーゼル、トレゴンシーをはじめ主要なサブキャラもいきなり大活躍。(1937年)

銀河パトロール隊 レンズマン・シリーズ

銀河パトロール隊 レンズマン・シリーズ

 

 

第二作。冒頭、壮大すぎる大風呂敷が広げられ、読者を完全に置いてきぼりにするが、本編の完成度は無比。キムのアバター、ワイルド・ビル・ウィリアムスは、キムに匹敵する人気キャラクター。誰もが憧れる。1939年)

グレー・レンズマン レンズマン・シリーズ

グレー・レンズマン レンズマン・シリーズ

 

 

第三作。キムはすでに円熟の域に。名物である秘密工作も、ある意味究極へ。第二作のエンディングから間髪入れない時間軸でスタートする展開は、続編の一つの様式を作ったのではないかと。 1941年)

第二段階レンズマン レンズマン・シリーズ

第二段階レンズマン レンズマン・シリーズ

 

 

ドキュメント パナソニック人事抗争史 (2015)

 

ドキュメント パナソニック人事抗争史

ドキュメント パナソニック人事抗争史

 

 

なんとなくの立ち読みから、買ってしまうに至った。

面白かった。

 

ただ、途中で少し間が空いてしまったせいで、前半の調子の良い時期と、後半の繋がりがよく分からなくなってしまった。(個人的に)

大まかなストーリーとしては、幸之助は義理の息子である松下正治が人事に関する拒否権を用いて人事を混乱させ、その結果社長になった森下洋一氏の手腕の無さにより松下は混乱を極めた、というもの。

まず、森下さんの施政については、人事の要素のみでなく、個別の経営判断へのダメだしも多くなされており、一線を超えている印象がある。人事の混乱が生み出したモンスター級バカ社長とでもいうような扱いである。USJは惜しいことしたと思うし、1995年に「これからはブラウン管の時代」と提唱して液晶へのR&Dを削減したことなんかは0点としか言いようが無いが、経営判断の裏には必ず根拠となる見立てやトレードオフの要素があったはずであり「バカで、目先だけ見ているから間違った」というだけでは説得力がない。森下さんおよびご家族の心中いかがであろうと思う。

肝心の人事処遇については、本当に興味深かった。個人の資質や過失の問題でなく、大企業病の問題だと捉えるべきだろう。

最良の人たちでも過つということである。

また、松下史としても面白い。1980年の「山の上ホテル事件」などからは、名高い「山の上ホテル」のダークサイドも見えてくる。無理な営業と無茶な顧客が生んだ悲劇だが、B2Bの取引であっても無茶をすると、いつかは白日に出て会社のレピュテーションを落とすという良い例だろう。個人的には、山の上ホテルへの魅力はグッと下がってしまった。友人の結婚式で訪れてから好きだったが、当面、よほどのことがない限り食事をしに訪れる気にもなれない。

logicool G700s ゲーミングマウスを仕事(ビジネス)に使う (2013)

PCでゲームをするわけではないが、仕事で使うのに便利なので、ロジクールのゲーミングマウスを愛用している。

G700を長く使っていたが、最近家に持って帰って次の日会社に持ってくるのを忘れるという悲惨な事態が多発した(G700が無いとその日の仕事はなかなか悲惨なものになる)ため、G700sを会社用に新調し、G700は家用にすることとした。

  

一時価格が高騰したが、最近(2015年末頃)は7000円台半ばで推移している。

LOGICOOL 充電式ゲーミングマウス G700s

LOGICOOL 充電式ゲーミングマウス G700s

 

 

デザイン以外は、ほぼほぼG700と同じ。ソフトウェアも共通で、スムーズに移行できた。
唯一愕然としたのは、G700からエクスポートしたセッティングが、G700sでは読み込めないこと。 そ、それくらい読み込めるようにしておいてよ。。メモして手入力で移行するはめになった。

 

周りの同僚たちは、会社支給の昔ながらの光学マウスに不満も無さそうだが、私からすると信じられない。

何よりも素晴らしいのは、たくさんのボタンと、そこに設定可能なショートカットの多彩さだ。

私が一番頻繁に使うショートカットは、「outlookで不要メールを既読にした上で、月ごとのアーカイブ用フォルダに仕分ける」作業だ。その作業をofficeのクイック動作に登録して”Ctrl+Shift+(任意の数字)”といったショートカットを割り当て、次にマウスのボタンにキーストロークとして登録するという手順になる。ガンガン使っている。

同じショートカットを、wordのアウトライン設定マクロにも割り振って使用している。これまた極めて便利なため、マクロの設定方法は以下のリンクを参考にしていただいて、世界中のwordユーザに活用してもらいたいところ。最高に便利である。

ameblo.jp

 

 

次に頻繁に使うのは、「メールタイトル等を選択した上で、当該文字列にて全フォルダ検索を行う」ショートカットである。私は、案件ごとにメールフォルダを分けて通し番号を振っており、不要メールは月ごとのアーカイブ用フォルダに仕分けるという多フォルダ運用をしているので、全フォルダ検索は頻繁に使用する。にもかかわらずoutlook上には全フォルダ検索の簡易なショートカットがない。

Office365 の outlook 2013でのマルチキーマクロの設定方法を参考までに書いておく。

Ctrl+C
Ctrl+E
(0.5秒の遅延挿入)
Alt
J
S
A
Shift+2+2(クオテーションの挿入)
Left矢印キー
Ctrl+V
Enter
 

これをボタン一発で再現してくれるもんだから、悶絶するほど便利である。(0.5秒の遅延挿入は、私の会社のPC環境では必須だったが、もっとサクサク動く環境は不要かもしれない。)

こうやって、Altなどを用いたショートカットキーをどんどん登録できるわけである。

(マウス上のメモリに保存していると、稀に消えたりするので、エクスポートしておくのは必須である。)

 

G13r なんかを左手側に置いて、簡単なメール返信のマクロなんかを使いまくってやろうかとも思ったが、さすがに変人扱いされると思い、いまのところ思いとどまっている。

LOGICOOL アドバンスゲームボード G13r

LOGICOOL アドバンスゲームボード G13r

 

 

あと、買ってすぐにトスベールを5つ、穴あけパンチでくり抜いてマウス裏に張り付けるのは基本中の基本である。1枚から4つ取ることができるが、3つと割り切って作業した方が失敗がない。これで、すべてのマウスパッドは無用の長物となる。 

ニチアス トスベール 30X12mm 18枚入り

ニチアス トスベール 30X12mm 18枚入り

 

 

 電池の消耗は早い。DPIを2850に設定して使っているため、eneloopの大容量の単三を1日1本消費する。燃費の悪さは半端じゃない。 

 

ただ、2日に1回2本ずつ充電してローテすれば済む話だ。急速充電で半日あれば完璧に満タンになる。

充電器は二種類あるが、安い方(CC23)で十分だろう。過充電防止のために、倍の対価を払う必要はないと思われる。

パナソニック 急速充電器 単3形・単4形 BQ-CC55

パナソニック 急速充電器 単3形・単4形 BQ-CC55

 
パナソニック 急速充電器 単3形・単4形 BQ-CC23

パナソニック 急速充電器 単3形・単4形 BQ-CC23

 

 

充電器は、通常のOAタップの差込口に挿すとまあまあ邪魔になるため、自前で下記のようなものを準備するとスマートだろう。PCの充電ケーブルと一体化させて変に目立たせず管理したければ黒いものがいいだろう。 

サンワサプライ ACアダプタ専用電源延長コード TAP-EX2BK

サンワサプライ ACアダプタ専用電源延長コード TAP-EX2BK

 

  

 細かいが、電池ケースはこれが良かった。 

サンワサプライ 電池ケース(単4形用・クリアー) DG-BT4C

サンワサプライ 電池ケース(単4形用・クリアー) DG-BT4C

 

 

以上!